骨隆起とは、外骨症の一種で、主に口蓋(お口の中の天井)や、口底(舌、ベロのある部分)や、歯ぐきの部分に、硬い塊がみられるもので、丘状のものから、境界明瞭な結節状のものまであり、患者様の中でも、ふとした時に気づいて、悪性腫瘍ではないかと心配されることもよくみられます。
この骨隆起は、大きくなる(増大する)のが緩慢で、また、大きくなることがない場合もあり、特に治療の必要はありません。
しかしながら、発音障害や運動障害、歯ぐきや、舌がこすれて痛いとか、などの症状がみられる場合、や、部分入れ歯や総義歯(総入れ歯)などの使用の障害になる場合は、切除する必要がある場合があります。
また、その他の口腔疾患との鑑別診断を要する場合もあり、きちんと診てもらう必要があります。
上下の顎に骨隆起がみられた患者様
治療後11年目の定期健診時の様子
ゆっくりと大きくなっていますが、特に日常生活に問題はありません。
初診時(下顎骨隆起)
初診時から4年目の定期健診時
歯槽骨隆起
もし、骨隆起を手術で切除する場合の治療法は以下のようになります。
ただし、手術は簡単なものですが、骨隆起の付近には、動脈などが複雑に走行しており、また、術後口腔底部が腫脹すると気道閉塞が起きる可能性があり、一般の歯科では治療を行いません。
北山吉川歯科クリニックでは、このような、口腔外科が行う手術を、より、手術負担の少ない方法で、なるべく腫れたり、痛んだり、出血したりすることがないような治療法で治療を行います。
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